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2010年4月30日NEWS RELEASE No.1007

農林水産省・経済産業省が選ぶ

「農商工連携ベストプラクティス30」に選定!

「地場産原料による高品質の淡口醤油、手延素麺の開発と販売」

*** 業界で唯一 ***

農林水産省と経済産業省は、地域経済の再生を図るための重要施策として、農林漁業者と商工業者との連携の取組み「農商工連携」を推進していますが、このたび、より一層の普及・拡大を進めるため、「農商工連携ベストプラクティス30」を選定、91事例応募の中から、ヒガシマル醤油株式会社(本社:兵庫県たつの市、社長:淺井昌信)を中核団体とした「地場産原料による高品質の淡口醤油、手延素麺の開発と販売」が、近畿を代表するベストプラクティスとして選ばれました。
この連携は、1999年より始められた先駆的な取組みであり、特に 1)連携構築 2)商品・サービス開発において高く評価され、30事例の中でも優れた事例として注目を集めております。

「地域を活性化する農商工連携のポイント」
↓こちらの経済産業省のページからPDFファイルでご覧になれます。
http://www.meti.go.jp/policy/local_economy/nipponsaikoh/nousyoukou.bestpractice.pdf

【取組みの概要】地元原料2,000t(H21年)へ!

地域を活性化する農商工連携のポイント地域を活性化する
農商工連携のポイント

平成11年、淡口醤油醸造に適したタンパク質含有量の高い完熟小麦「シロガネ」の生産を目的に、地元納入問屋を事務局として、ヒガシマル醤油㈱とJAの連携により開始。ニ大地場産業である「淡口醤油」と「手延素麺」の製造業、国内有数の畑作地帯を管轄するJA兵庫西、行政を始めとする関連指導機関など、地域の10団体が連携、地元産原料にこだわった醤油や素麺のプレミアム商品の開発、販売など、数々のプロジェクトを展開し、平成20年に「農商工連携88選」に認証。その後も醤油醸造用大豆、米への取り組みを拡大。輪作体系の確立、圃場の有効利用の促進に力を入れている。

《ポイント》

  1. 【切磋琢磨】⇒関係者全員による圃場巡回研修会や、圃場ごとの栽培技術指導を行う。
  2. 【モチベーションUP】⇒生産者を招いた工場見学会や各生産者の品質・収量の公開、優良生産者表彰等を行い、双方の目標・結果に対する意欲や熱意を高める。
  3. 【土地の有効活用】⇒小麦の契約栽培に始まり、大豆・米栽培を含めた輪作体系の確立による圃場有効利用の促進。
  4. 【資源循環型の生産活動】⇒醤油の製造時に発生する醤油粕を肥料に加工し、再び契約圃場に戻す「循環型」システムの有効性を実証。

連携の成果

1.生産者側・・・
1)大幅な収量の増加による所得拡大と、地元メーカーによる全量一括購入。
平成15年(2003年)の収穫量50t
  ↓
平成21年(2009年)小麦・大豆・米を合わせて2,000tを越えるまでに拡大
2)定期的な相互交流や相互協力による、モチベーションの向上。
2.実需者側・・・
1)良質な地元産原料による品質の向上と安全で安心な原料の確保。
(導入商品:「龍野乃刻(たつののとき)」…ヒガシマル最高級淡口醤油…100%地元産原料を使用
「特選丸大豆うすくち醤油」・「低塩丸大豆うすくち醤油」…地元産を含む国内産大豆使用)
2)地元産原料を使用したプレミアム商品の売上げ拡大
(ヒガシマル最高級淡口醤油「龍野乃刻(たつののとき)」、手延素麺 揖保乃糸「播州小麦」)

この度の「ベストプラクティス30」への選定は、「農商工連携88選」の認証(平成20年)以降も、継続的な取り組み拡大(大豆、米)、国内産原料による淡口醤油の開発などが評価されたものと考えております。
当初より、生産者・実需者双方にメリットが創出・享受されることを基本理念として活動を実施したことが、「ベストプラクティス30」に選定されるまでの取り組み拡大や地域社会への貢献、並びに信頼関係の構築に結びついたものと感じております。
今後も、ヒガシマル醤油㈱は、「素材を生かした良質な美味しさをお届けする」というポリシーのもと、「消費者に安心・安全、良質でおいしい製品」をお届けすることを念頭に、生産者そして消費者のメリットに配慮し、さらなる取組みの充実を目指していきたいと考えております。