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会社情報

研究開発だより

学会発表

国際学会名

FOOD MICRO 2008, The 21st International ICFMH Symposium 「フードマイクロ2008、第21回国際ICFMHシンポジウム」

主催

International Committee on Food Microbiology and Hygiene (ICFMH)
「国際食品微生物衛生学会」

International Union of Microbiological Societies (IUMS)
「国際微生物学会連合」

講演題目

Functionality of soy sauce: Hypoallergenicity, antiallergic activity, and enhancement of iron bioavailability 「醤油の機能性:低アレルゲン性、抗アレルギー活性、および鉄吸収促進効果」

講演者

古林 万木夫(ヒガシマル醤油株式会社・研究所 上席研究員)

場所

Aberdeen Exhibition and Conference Centre, Aberdeen, Scotland
「アバディーン、スコットランド」

日時

2008年9月1日~4日


本学会は、世界各国の食品微生物研究者を集め2年に一度開催されるもので、今年21回目を迎える非常に長い伝統と学識の高さを誇るシンポジウムです。 この度のシンポジウムには、1000人を超える参加者のもと、招待講演15題、口頭発表211題、ポスター発表654題について、最先端の発表と熱心な討論が行われました。特に招待講演は、世界中から選ばれた15名の研究者が行い、アジアからは唯一、当社の研究所上席研究員・古林万木夫が選ばれ、醤油の機能性として、以下の内容について発表を行いました。

  1. 1. 醤油の醸造工程中で、原料の小麦アレルゲンが完全に分解されること
  2. 2. 醤油に含まれる機能性成分SPSに抗アレルギー活性があること
  3. 3. 醤油に含まれる機能性成分SPSに鉄吸収促進効果があること

さらに臨床試験により、通年性アレルギーおよびスギ花粉症におけるアレルギー症状を緩和する効果があることが確認されました。また、SPSには腸内での鉄分の溶解性を高めることで鉄分の吸収を高める効果があることを臨床試験で明らかにしました。

これらの機能性はすべて、海外医学誌に論文掲載されており、SPSの学術データの科学的根拠は非常に高いといえます。

本発表は、日本の伝統的な発酵調味料の一つである醤油に秘められた機能性を明らかにし、世界各国の研究者の高い関心を集めました。